妊娠中に白髪染めを使っても大丈夫かどうか、さまざまな意見がありますが、これとった医学的根拠に基づいた報告がないのが現状。
妊娠中の使用を禁止している白髪染めもある一方、白髪染めによっては、妊婦であっても医師に相談した上で使用可能、などと謳っている商品もあります。
ただ白髪染めを使って母胎に悪影響を与えた報告も、逆に使っても問題ないという報告もないため、医師の意見・判断もさまざまに分かれています。

ホルモンバランスなどデリケートな状態にある妊娠中は、妊娠前と比べて体質が変化しています。妊娠中は免疫が低くなっているため、普段は問題のない白髪染めであっても、かぶれやかゆみ、発疹などアレルギー反応がでることも！たとえ頭皮や髪にやさしい天然成分でできた白髪染めであっても、デリケートな妊娠中には刺激になる場合があります。また白髪染めのニオイが受けつけない人も多く、気持ちが悪くなる人もいます。

白髪染めを使うと、染料成分が頭皮から毛細血管に入り込む可能性が示唆されています。
白髪染めは、薬剤の成分が皮膚から体内に浸透して、毛細血管に入り込むといわれ、ママのお腹の中で、血液から栄養分を受け取る胎児は、毛細血管に侵入した薬剤の影響を受けないとは言い切れないからです。また薬剤が体内に浸透しているとしたら、出産後の授乳中の母乳にも薬剤の成分が入り込んでいる可能性も考えられるでしょう。

現在、白髪染めによる胎児への深刻な影響は報告されてなく、医学的に危険だとは証明されていませんが、はっきりした事実が証明されていないからこそ、使用を控えたほうが良いのではないでしょうか。

出産直後は抜け毛や白髪に悩まされる人が多いのは事実です。
その理由はホルモンバランスの影響。
妊娠で女性ホルモンが急増し、出産を終えると急激に女性ホルモンが減るからなんです。

また出産によって骨盤が広がり、
子宮を圧迫→血流が悪くなる→卵巣への栄養供給不足→卵巣でつくられる女性ホルモンの1種エストロゲンの生成が滞る
という悪循環に陥ります。
骨盤のゆがみによって、エストロゲンが半減したという恐ろしいデータがあるぐらいです。

さらに出産後の無理なダイエットで栄養バランスが崩れたり、子育てによるストレスも1つの原因として考えられます。
育児が忙しい中でも、できるだけ育児の不安やストレスを解消し、生活のリズムを整えるよう心がけましょう。
また栄養のバランスの良い食事を摂ることも大切。
特にエストロゲンと似た働きをする「イソフラボン」を多く含む大豆製品を、積極的に摂取すると、産後の白髪・抜け毛の改善につながります。